ところでシルバーバーチとは何者なのでしょうか?
本人の語るところによれば、今からほぼ3千年前に地上生活を送ったことがあるそうです。それしか語っていません。どこの民族、どこの国家、どういう地位の人物であったかは、60年の間一度も語られることはなかったそうです。何度となく出席者に「あなたは地上時代どういう人物であったか?」と聞かれ、その度にシルバーバーチは、
「それを知ってどうしようというのですか。大切なのは私が何者であるかではなくて、私の語っている教えが何であるかです。」
と答えたそうです。そしてシルバーバーチは人間がとかく地位や肩書きや名声にこだわることの間違いを指摘するのでした。
えー! いまから3千年も前の人?? とうして?
まずはシルバーバーチの専属霊媒だった英国人、モーリス・バーバネルについてできるだけ簡単にまとめてみます。
彼はそのようになる18歳の年まで特別な霊体験もない、ごく普通の人間だったそうです。
むしろ宗教を嫌う傾向にあって、生涯一度も聖書を読んだことがなかったということです。彼は18歳の頃、文人ばかりが集う、とある社交クラブで司会役をしていたのですが、ある日の講演者がスピリチュアリズムの話題を出したことがきっかけとなり、”交霊会”なるものに参加してみることになったそうです。
霊媒がトランス状態(昏睡または無意識状態)に入って色々な霊が喋る・・・そう説明されたバーバネルはそんなことがまるで信じられず、馬鹿馬鹿しく思えて仕方が無かったそうです。
あんまりつまらなくて眠ってしまったバーバネル(と、自分では思いました)。
目が覚めて慌てて周囲に謝罪したのですが、驚いたことに他の出席者から、「あなたは寝ていたのではありません。
インディアンがあなたの口を使って喋っていたのですよ」と教えられました。
バーバネルにはその間の記憶は無かったのですが、以降そうしたことが頻繁に起こるようになりました。
最初はたどたどしい口調で喋っていたインディアンでしたが、次第に英語が上手になり、やがてシルバーバーチ(白樺という意味)と名乗るようになりました。
最初の10年余りはバーバネルのアパートで不定期に数人の友人知人が聞くだけで、その霊言を速記も録音もしていなかったのですが、ある日、当時の英国ジャーナリズム界の重鎮、ハンネン・スワッハーがその会に出席してから歯車は大きく回転しました。
霊言の質の高さに感激したスワッハーは、会場を自宅に移し、毎週金曜の夜に会を催すことにし、その会の正式名称を「ハンネン・スワッハー・ホームサークル」とし、その時から速記での記録をはじめました(のちにテープ録音も併用)。
なにしろ1981年にバーバネルが他界するまでの60年間(1回が約1時間半)、シルバーバーチは語りつづけたというのですから、その霊言の量は膨大だということが察せられます。その抜粋が現在出版されている霊訓ということなんですね。
最初はインディアンを名乗っていたシルバーバーチでしたが、サークルのメンバーの理解が深まった段階で「実は・・・・」と言って、本当は自分がインディアンではなく、地球圏霊界で指導的地位にある霊団に所属する人物であると打ち明けたのだそうです。
その界層にまで進化すると、波動の原理から地上と直接コンタクトが取れなくなり、霊界の中継役が必要になるそうで、その役がインディアンだったということです。
シルバーバーチトップ
霊訓
戻る