鞍馬寺 ・五月満月祭(ウエサクさい)

 
 

 

祭典は三部構成です。

第一部

祭典に集う人々は、まず自己と場の浄化のために魔王尊を讃仰(さんごう)する。月が天頂に近づくころ、ひとりひとりが持つ純粋無垢な心の象徴の「心のともし灯(び)」に灯が点(とも)される、祭場がともし灯に埋まると、銀碗に清水を満たし月に祈りを捧げる。

次にともし灯を高く掲げて、真実に生きぬくための強い力を与え給えと「お力の宝棒」の加持(かじ)を受け、月光のふりそそがれた明水をわかち頂き、慈愛のみ恵みを心に満たす。

 

きよめ

破邪顕正の活力天地に満ち

心を閉ざす闇は退く

ものみな清く明らけく

尊天の愛と光と力ここに輝く

 

第二部

月光を受けながら大地に腰をおろし静かに「はげみ」の瞑想を行う。

 

はげみ

月の光やさしく万象をつづみ

おおいなるいのちの環の中に

生かさるる我がいのちひとつ

真理への道を共に進まん

 

第三部

夜明けの近い第三部には、智慧(ちえ)の光を輝かせ真実に生きることへの「めざめ」を象徴する聖火が天を衝(つ)いて上がる。

最後に全員で『心の書(ふみ)』を唱え魂の夜明けを迎える

 

めざめ

暁の光の中 山の氣は澄みわたり

燃ゆる太陽 東天に昇る

めざめの詩(うた) 高らかに響き

智慧の大光明我が心を照らす

 

 

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